山をながめながら
我が家に来る人はたいてい「うわーいいなー」(自然が多いし景色がいい、家も褒めてもらえる。うれしい。)と言ってくれる。
で、私は「いいけど〜〜田舎だし不便だよ」という。
謙遜半分本音半分、というところ。
いまの場所に暮らして2年ちょっと。
まだまだ車中心の生活はおっくうに思う日も少しある。
電車にひょいとのってどこかに行ける,歩いてお茶しにいってその足で本屋に行ったりお店によったりして帰ってくるという気軽さが恋しくなったりもする。
なにしろ、夜、飲んで帰るというハードルが高い(こどもいるからという理由も差し引いて。車だし。)
都会が遠い。
でも、都会から帰ってきて、湖を超えるあたりでほっとする自分もいる。
ちょっと足をのばすとすぐ山道にはいったり、美しい自然のなかでぼーっとすることができる。
自分の中での満足度が高いお店を、近隣でも少しずつ開拓している。
(うまいパン屋とか、『手作り感』を一歩超えたおいしさのごはんがたべれるとこ)
こないだ来たお客さんは「この景色のなかにいられるって、良いよ,毎日のことって大きいよ」と言っていた。
そのときは「たしかに。」妙に腑に落ちた。
朝起きて、清々しい山を眺めて、暮れ行く空を眺めながら夕飯を食べる。それはなかなか、贅沢と言えば贅沢。
ちょっとずつちょっとずつ、満たされない部分を置き替えたり、えいやっと行動して満たしたり。
刺激と安らぎ。
ちょっと刺激の分量が足りていないと思うので、近頃は試行錯誤中である。