ばあちゃん

ばあちゃんは認知症で一人暮らし。

一応、一人で暮らせる程度ではあるけど、薬を飲み忘れたり,温めなくていいものをチンしちゃったり、している。

週3回デイサービスに通い、週1回ヘルパーさんが掃除に来て、平日は宅配お弁当で食事をとる。

いわゆる一人暮らしの老人、こんなパターンの人は本当にたくさんいるんだと思う。

 

腰がまがって歩くのも大変で,料理はもうずいぶんしていなくて、部屋の中は忘れないように書き留められたメモがたくさん張ってある。デイサービスで作った折り紙やら工作作品が飾ってある。リビングにベッドがあり、テーブルがあり、仏壇があり、なんだかカオス。

歳をとってからの人生を過ごすって、なんだろう、と最近よく思う。

子どもが巣立つ前、家族の人数が多いときがピークなのかな。子どもが巣立ったあとは?仕事をやめたらどんなかんじだろう。体が思うように動かなくなったら?伴侶が旅立ったあとは?お金のあるなしは大きいのか?

こんなはずじゃなかった、とか、思うのかな。

いつのまにか、というかんじなんだろうか。

さみしい、つらい、て思うのかな。

思うか。今の自分と老いた自分の中身が大きく変わるとも思えないしな。

 

じいちゃんが亡くなったあと、また新たに、考える種が与えられている気がする。

もっと意識的に会いにいって、見ておかなきゃと思う。