きょうとについて

年末の京都は思った以上ににぎわっておりました。大晦日の四条通は人で埋め尽くされて交通規制がしかれ、祭りでした、あれは。私はあの辺りの鉄道の駅が好きで、車両も東京より最新鋭でなく、ボックス席だったりするのが、あ、地方にきたわ(都会だけど)と思わせるのです。叡電にしても嵐電にしてもあの小さいエリアの中でさらに小さい区間を行ったり来たりしてる感じが、いいんだなー。個人的には「出町柳」という駅名が風流な感じがして好きです。でまちやなぎ。いいなー。口に出したい言葉。
初めていった伏見稲荷大社。千本鳥居をくぐって山をのぼった眺めは最高です。途中にあるたくさんのお塚(わたしにゃお墓に見えたのだが)は何やら異様な雰囲気を醸し出しており、人間が作り出したものっておもしろいなーと沖縄・久高島にいったときのような感覚がよみがえりました。上る途中の東屋に「いなりずし」「きつねうどん」のおしながきが多く見られたのも、あー狐だからあぶらあげでおいなりさんね、ってあたりまえのことなんだけど、狐の好物だからあぶらげを供えるなんて、愛嬌を感じるというかぐっとくる点だったりします。
あと行ったのは詩仙堂広隆寺弥勒菩薩をおがみに。これまたすばらしく美しいもので、じっと見てると涙が出そうになります。人間の作ったものなのに、それを人間が拝んで、そこに仏様の魂を感じるなんて、これまた人間って不思議な生き物であるなーと思ったのでした。
朝はもっぱら喫茶店にて。定番イノダコーヒーも、旅行に来た感じがしていいのだ。あの円形のカウンター席で店員さんが絶え間なく動いているのを見ているのが飽きない。今時カフェじゃなくて昔ながらの喫茶店が多くていいね、京都は。
こんどはあったかい時期にいきたいな。