今日の人間観察記

卒制がおわって息つく間もなくバイトが始まった。チョコを売っています。

試食をだすのだが、目をらんらんと(ほんとうにらんらんとと言う表現がぴったり)させ、口元がやけに緩んだ中学生の女子がわらわらとやってきて、「うまーい!」と鼻の穴を膨らませていいながら、わさわさチョコをほおばる姿は恐怖に値します。あの無防備で悪い意味で気取らない恥がない、中学生女子の特徴。
そんな彼女たちを見て、お化粧ばっちりのOLをみると、ああ、女ってこんなに変わるモノなんだとしみじみ思います。

デパートと言うところは不思議なところで、名物おじさんおばさんが必ずいる。
よく出没する彼等。

今回のお店では、こぎれいな身なりで、しかし何度も何度も試食をして回るおじいさんと、桃屋の宣伝の絵のような(三木のり平のような)風貌の、ツイードジャケットに胸ポケットには赤いハンカチーフという、これまた作り物のような、冷やかしおじさんがくる。

試食じいさんは「やっぱりおいしいね」とつぶやきながらチョコレートコーナーをぐるぐる回り、
冷やかしおじさんは、「国分寺のヒトはですネ、みんないいひとですからネ、アタシ以外はネ」と言いながらなかなか立ち去らない。目を合わせたら最後、である。

このほかにも、バレンタインという所から、戦前の恋のあり方をしゃべるおじいさんや、孫に毎年違うチョコを送って、去年はゴディバを苦いといわれたおばあさんやら、さまざまなひとが来ます。
話しかけて話が止まらないのはじじばばばかり。どういうことだろう。寂しいからとは一概には言えません。
ちょっとそのへん注意してみてみようと思う。